この記事は桜の葉で染めた桜染めについて書いています。
こんにちは、モカリーナです♬
今回染めたのは紅葉した桜の葉っぱ、私は刺し子糸を桜色に染めました。桜だから桜色、そう思いますよね。
でもただ桜を煮詰めてるだけでは、茶系に染まるだけで桜色には染まりません。できればキレイな桜色に染めたいですよね。
そこで桜の葉を煮出す方法を変えます。また明るめの色を出すためにアルミ、銅媒染液の他に今回初めて錫媒染液を使用し、3色の刺し子糸を作りました(*´꒳`*)✨
今回は桜の葉を使った桜染めについて、染料、触媒の様子、錫媒染液を使用してみた感想について書いています。
目次
桜の葉染め・3色に色づくし刺し子糸【草木染め】
①別名 カンヒザクラ
②分類 バラ科サクラ属
③条件 植栽・アルカリ抽出
④部位 乾燥/葉
⑤採集・染色日 2021年10月/2022年3月9日
⑥採集・染色地 千葉県
⑦濃度 葉23g/糸43g
※白糸・精練・濃洗処理済み
紅葉した桜の葉を使って刺し子糸を染めました。桜染めは水抽出では桜色に染まりません。そこでアルカリ抽出をしてアルミ・銅・錫媒染をしました。
刺し子糸は精練後、ディスポンで濃洗処理をしています。
草木染めの染色の仕方については、コーヒー染めの記事で書いていますのでそちらをご覧ください。
桜の染料を作る
大鍋に4ℓの水に重曹10g、桜の葉を入れて沸騰してから約15分煮出しました。桜餅のようないい匂いが部屋中に漂い、濃い染液が取れました。
昨年の秋から保存していた落ち葉は少し茶褐色に変化していたものの、濃い染液が取れたことにちょっと安心しました。
刺し子糸を染色する
かせ糸3束を染液に浸すとたちまち、美しい桜色に染まりました。約1時間ほど染液に浸し、2度染色と媒染を繰り返しました。
刺し子糸を媒染する
色止めの媒染液はアルミ・銅媒染液、そして今回初めて錫媒染液を使用しました。錫媒染液はアルミナ媒染よりも明るく染まるとのことで、桜色を更に明るく染めたかったためです。
- アルミ 薄めの桜色に変化
- 銅 薄い茶色に変化
- 錫 明るめの桜色に変化
触媒後の液体
媒染液に刺し子糸を付けた後の液体です。
- 桜の染液
- アルミ(左下)
- 銅(真ん中下)
- 錫(右下)
染色後の刺し子糸
- アルミ 水柿色(水色がかった薄い赤茶色)
- 銅 胡桃色(灰色がかった薄い赤茶色)
- 錫 灰桜色(灰色がかった桜色・桜色のくすんだ色合い)
染色をしてみて
かせ糸の補助に付けたビニール紐の所に、濃洗剤の染み込みが甘かったためか少しムラ染めになりました。
ほんのりと白っぽい部分とのグラデーションがあり、意図せずできてしまったことに少し落胆。
これはこれでキレイなのですが、補助に使う紐の種類と縛り加減を考え直す必要ありです。
媒染液の金属について
この度初めて錫媒染液を使用しました。錫媒染液はアルミナ媒染液よりも更に明るく染まります。桜染めの刺し子糸も明るめのキレイな灰桜色に染まりました。
作業はゴム手袋を着用し通常通り作業していたのですが、肌に付着するとヒリヒリとする液体がある…。
アルミ、銅、鉄媒染液では感じなかったヒリヒリ感は、多分錫媒染液であろうと思われました。
アルミはみょうばんなど食用でも使用することがあり、鉄は鉄のフライパン、銅は10円玉と馴染みがあったので、媒染液の金属については身近に感じそこまで意識していませんでした。
今回のことから安全を配慮し、火を通す作業以外はキッチンの流し台を極力使用しないようにすることを意識しました。
そして水洗いの大切さを学ぶことになりました。錫媒染液の使用においては十分な水洗いをし、念には念を入れ煮沸して洗い流すこととしました。
YouTube・何に使って染めたでしょうか?
草木染めの9色の刺し子糸はどんな染料を使用したのかについてを説明した動画です。この中で桜染めの染料作りなどについて少し触れています。よろしければご覧ください。
まとめ
秋に紅葉した桜の葉を使い、刺し子糸を桜染めしました。
桜の葉をアルカリ抽出し、色止めに使用したのはアルミ、銅、錫媒染液です。アルカリ抽出したことにより桜色になり、媒染液によってそれぞれ違った色に染まりました。
私は桜色を美しく見せるために白糸を使用し、今回は初めて錫媒染液を使用しました。錫媒染液は明るめの色に発色しました。
それでは、おつモカリ〜(*´꒳`*)♪
最後までご覧いただきありがとうございました。
モカリーナより♡