この記事は紫詰草染め3色の刺し子糸について書いています。
こんにちは、モカリーナです♬
風に揺られてゆらゆら揺れる紫詰草は、野原に彩りを添える可愛らしい薄い赤紫色の花を咲かせる草です。
この紫詰草はハーブティーにしたり薬としても効能があって、最近では大豆よりもイソフラボンが多いと注目を集めています。
染色植物としても優秀でとてもよく染まります。私の愛読書では綿は薄黄色や黒っぽい色に染まるとなっていましたが、私が染めると違う色になりました。
染める時期や条件によって変わるようです。ぜひ参考にしてください(*´꒳`*)
目次
とても良く染まる紫詰草・3色の刺し子糸の作り方【草木染め】
ムラサキツメクサはマメ科の植物で、成長すると背丈は20〜80cmになります。
ヨーロッパ、西アジア、アフリカ原産で日本には明治時代にシロツメクサと共に牧草として移入されました。
最近は大豆よりも多くのイソフラボンを含んでいると注目を集めている草で、ハーブとして多用されています。
イソフラボン、エストロゲンが含まれているので更年期障害を抑える効果があります。海外では羊が食べたら不妊になったとされ、妊婦さんの食用はNGです。
咳止め・口内炎の痛み止め・うがい薬
〈服用〉気管支炎・湿疹・外傷などに効果がある
花言葉 勤勉・実直・豊かな愛・善良で陽気・快活・尊ぶ
①別名 赤ツメクサ・赤クローバー
②分類 マメ科ジャジクソウ属
③条件 自生
④部位 生/地上部全草
⑤採集・染色日 2022年5月22日/2022年5月22日
⑥採集・染色地 千葉県
⑦濃度 40g/糸15g
※未晒糸・精練・濃洗処理済み
刺し子糸は精練後、ディスポンで濃洗処理をしています。
紫詰草の染液をとる
紫詰草を細かく切り不織布に入れました。水3ℓを入れた大鍋に紫詰草を入れ、沸騰してから15分煮詰めて火を止めると焦茶色の濃い染液がとれました。
煮詰めた紫詰草を不織布ごと絞り、30分ほど放置して染液を濃くしました。(熱いのでゴム手袋を使用)
刺し子糸を染色する
染液に刺し子糸を約1時間浸しました。
浸けた瞬間から刺し子糸はほんのり緑かかった茶色になり、時間が経つと茶色に染まりました。染色が終わった染液は少し黄味がかった茶色になっていました。
刺し子糸を媒染液で色止めをする
染色した刺し子糸をアルミ、銅、鉄媒染液で色止めをしました。
- アルミ 少し色が薄く変化
- 銅 黄色が濃く変化
- 鉄 浸けてすぐに茶色に変化
色止めをした後に色落ちがしなくなるまで水洗いをするのですが、銅媒染だけが色が出続けてなかなか落ちませんでした💦
触媒後の液体
- 紫詰草の染液(上)
- アルミ(左下)
- 銅(真ん中の下)
- 鉄(右下)
紫詰草染めの刺し子糸
紫詰草で染色した刺し子糸ができました。
- アルミ 玉子色(たまごいろ) 鶏卵の黄身の色
- 銅 深波自色(ふかはじいろ)やや茶味の黄色
- 鉄 浅橡色(あさきつるばみいろ) 薄い茶色
YouTube・紫詰草染めの3色の刺し子糸
紫詰草染めの刺し子糸について動画を作りました。紫詰草の花のこと、採集風景、刺し子糸の染色や触媒の様子をご覧ください。(2022年8月16日作成)
まとめ
紫詰草で刺し子糸を3色に染めました。
紫詰草からは濃い染液がとれ、とても良く染まりました。アルミ、銅媒染液は黄色系、鉄媒染液は茶系に染まりました。
野の草を水抽出して染めると濃淡はあるものの、同じような感じに染まります。
「草木染め大全」の染色見本ではアルミ媒染液は薄黄色、銅は焦茶色、鉄は茶色になるとなっていましたが違いました。
採取時期などの条件が何かしら違うためでしょうか。色々自分でも試してみることが大切だと思いました。
それでは、おつモカリ〜(*´꒳`*)♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
モカリーナより