この記事は桜の実染めの刺し子糸4色について書いています。
こんにちは、モカリーナです♬
今回は桜の実で染めた4色の刺し子糸を作りました。
キレイな赤い液から染めた糸は、出来上がると青や緑色に。全く違う色に染まるなんて、すごく不思議ですよね✨
この記事では桜の実について、実で染めた4色の糸の作り方について書いています。
赤い液から全く違う色に変身!桜の実で染めた糸

時々ソメイヨシノになっている黒っぽい紫や赤い実がなっているのを、見かけることがあります。
でもソメイヨシノはクローンでできた木なので、ソメイヨシノ同士で受粉して実をつけることはできません。
ではどうして実がなるのでしょうか?
それはソメイヨシノの木の周りに別の種類の桜の木があって受粉するからです。ですので桜の実は他の桜との交配種になります。
この桜の実は食用のさくらんぼとは違い、食べると渋いので果実酒などにするのがおススメです。。
別名 カンヒザクラ
②分類 バラ科サクラ属
③条件 植栽・水抽出、クエン酸抽出
④部位 生/実
⑤採集・染色日 2022年6月11日/2022年6月13日
⑥採集・染色地 長野県/千葉県
⑦濃度 22g/糸10g
※未晒糸・精練・濃洗処理済み
※刺し子糸は精練後、ディスポンで濃洗処理をしています。
桜の実の採集

観光地でソメイヨシノの熟した実がたくさん落ちていて、拾いあげると手が濃い赤紫色に染まりました。
舗装された道に落ちていた実は潰れやすいので、土の上に落ちている実を拾いました。
小鳥が美味しそうに啄んでいるのを見て、一粒口に入れてみるとむちゃくちゃ渋い〜(^◇^;)
美味しそうに見えるのですが、さくらんぼとは全く違いました🍒
2種類の染液を作る
冷凍した桜の実に水を加えて、ミキサーにかけ、2つに分けました。
- 常温水抽出→そのままの状態
- クエン酸抽出→クエン酸大さじ1を加える
水抽出は濁った紫色になり、クエン酸を加えると赤紫色の染液になりました。
染液に塩・みょうばんを加える

染液の中に塩とみょうばんを加え、4種類の染液を作りました。
- 水抽出×塩(上)
- 水抽出×みょうばん(左下)
- クエン酸抽出×塩(中央下)
- クエン酸抽出×みょうばん(右下)
刺し子糸を染めてみました!

4種類の染液に2時間浸してから水洗いしました。この中で1番鮮やかなのはクエン酸×塩止めの液でした。
水洗いした刺し子糸

染め上がった刺し子糸は赤と紫色だったのに、水洗いをすると全く違う色になりました。
2番液で段染め糸を作る

染めた後の染液はまだ赤色でキレイだったので、4色の2番液で段染め糸にしてみました。
染色してから水洗いすると、青や緑色には染まりませんでした。もう緑や紫色の色素が2番液の中に残っていなかったみたいでした。
完成した4種類の刺し子糸

桜の実染めの4色の刺し子糸が完成しました。
- 水抽出×塩 暁鼠色(やや薄紫がかった灰色)
- 水抽出×みょうばん 深川鼠(薄い青緑みの灰色)
- クエン酸抽出×塩 山葵色(すり下ろした山葵のような薄い黄緑色)
- クエン酸抽出×みょうばん 京鼠(水色味の薄鼠色)
YouTube・桜の実染めの刺し子糸
桜の実染めの刺し子糸作りの様子を動画に撮りました。染色した糸の水洗いで、色がどんどん変化する様子をお楽しみください(*´꒳`*)♪
まとめ
ソメイヨシノの木になった桜の実で染色して、4色の刺し子糸を作りました。
染液は常温水抽出とクエン酸抽出、色止めは塩とみょうばんを使用しました。
桜の実の赤い液でできた刺し子糸は、青や緑色と全く違った色になりました。
水洗いをするとどんどん色が変化していく様がとても面白かったです。
それでは、おつモカリ〜(*´꒳`*)♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
モカリーナより♡
モカリーナ 草花刺し子 
