この記事は小豆染めの刺し子糸の染色と善哉作りについて書いています。
こんにちは、モカリーナです♬
寒い季節に食べるお善哉って美味しいですよね!
善哉作りは難しそうに思えますが、小豆は水を含ませなくてもそのまま使えるので意外に簡単に作れます。
小豆を煮る際に渋抜きのために一度煮こぼすのですが、その液体を使うと草木染めができます。
美味しく食べて刺し子糸の染色ができるって、まさに一挙両得ですよね(*´˘`*)♪
この記事では美味しいお善哉の作り方と、身近なものを使って作る小豆染めの刺し子糸の作り方を説明しています。
目次
食べて美味しい染めて楽しい小豆染め!お善哉と刺し子糸の作り方【草木染め】
小豆は一年草の植物で黄色い花を咲かせます。
生産量の3/4が北海道で作られていて、低温に弱く霜害を受けやすいため、霜の降りなくなった時期に種まきするそうです。
小豆は低脂質で炭水化物が多くて高蛋白、食物繊維が豊富です。赤飯やお菓子、郷土料理などに使われています。
①別名 あずき
②分類 マメ科ササゲ属アズキ亜属
③条件 市販・アルカリ抽出
④部位 乾燥/実
⑤染色日 2023年2月1日
⑥染色地 千葉県
⑦濃度 実250g/糸43g
※未晒糸・濃洗処理済み
刺し子糸はよく染まるようにディスポンで濃洗処理をしています。
ディスポンがない場合は豆乳でも代用できます。
美味しいお善哉の作り方
善哉作りは水で渋抜きが一般的なのですが、アルカリ抽出をして染色に使いたいので重曹を加えて染料の色を濃くしました。
善哉の材料
- 小豆 200g
- 水 1000cc(重曹6gくらい)
- 砂糖 120〜200g
- 塩 小さじ1/6
善哉の作り方
- 割れたり傷んでいる小豆を取り除き、水でサッと洗う
- 鍋に小豆と水1000ccを入れて沸騰してから、中火で5分したら火を止める(重曹を入れる)
- 鍋に蓋をして30分蒸らして、渋抜きのため煮こぼす→この液を染色に使います
- 鍋に小豆と水1000cc入れて柔らかくなるまで煮る(目安60分前後)→指で潰してチェックしてください
- 煮ムラを防ぐため火を消してから、鍋に蓋をして30分放置する
- お砂糖を加え5分ほど煮て、味を引き締めるため塩を入れる
私は砂糖少なめの120gで、あっさりいただきました。
小豆染めの刺し子糸の作り方
小豆染めの材料
- 刺し子糸(濃洗処理をしておく)
- 小豆の染液
- みょうばん(染めるもの重さの1〜3%)
※粉末のみょうばんを使う時は熱湯で溶かしておきます。(溶けるまで目安20分くらい)
小豆染めの手順
- 小豆の染液で糸を染色する(30分〜 1時間)
- 糸をすすぐ
- みょうばん液につけて色止めをする(20〜30分)
- 糸をしっかり水洗いする
- 日陰の風通しの良い場所に糸を干して乾燥させる
※より濃く染めたい場合は染色→色止めを繰り返します。
染色材料の小豆
小豆は道の駅で購入し、1袋500gだったので今回は半量の250gを使用しました。
小豆の色素は皮の部分にあるので、重量は多くても皮の部分は少量しかないので多めが良いです。
小豆の染液で糸を染色する
お善哉を作る時は水だけの煮こぼしで充分なのですが、より濃い染液を取るために重曹を使いました。
小豆の染液に刺し子糸を30分〜1時間つけて染色します。
私は2度染め(染色と色止めを2回)をしました。1回目の染色時間は45分間、2回目は30分間くらいです。
みょうばんで色止めをする
みょうばん液で染色した刺し子糸の色止めをします。
焼きみょうばんなど粉末のものは、染色したい物の1〜3%を熱湯で溶かしておきます。みょうばんの使用目安は濃いめ3%、中間2番%、薄目1%です。
私は濃く染めたいので3%にしました。
刺し子糸43gに対して、
水1000cc みょうばん1.3gのみょうばん液を作りました。
染色した刺し子糸
2度染めをした刺し子糸はほんのりと赤味がかった薄茶色をしていました。
刺し子糸を日陰の風通しの良い場所で乾燥させます。
染液と触媒後の液体
- 左 小豆の染液
- 中央 触媒後の液体
- 右 お善哉にした液体
小豆染めの刺し子糸の完成
小豆染めの刺し子糸が完成しました。
・奇楠茶(きゃらちゃ)赤味のある黒っぽい茶色
奇楠茶は奇楠の樹皮に似た色。奇楠とは香木の伽羅の異名で、沈香(伽羅の別名)の樹芯から製する良質の香のことです。
YouTube・小豆染めの刺し子糸とお善哉の作り方
小豆染めの刺し子糸とお善哉の作り方を動画にしました。染色や媒染の際の刺し子糸の色の変化がお楽しみいただけます。合わせてぜひご覧ください!
まとめ
小豆を使ってお善哉を作り、渋抜きの湯でこぼした液体を使って刺し子糸を染めました。
私の刺し子糸はほんのりと赤味がかった薄茶色に染まりました。
私の愛読書「草木染め大全」に載っている色とはまた違った色合いでした。染色素材や気候、水質などによって染まる色が違うと思います。
気軽に染色をお楽しみくださいね(*´˘`*)
それでは、おつモカリ〜(*´꒳`*)♪
最後までご覧いただきありがとうございました。
モカリーナより♡