この記事はタケノコ染めのピンク色の刺し子糸について書いています。
こんにちは、モカリーナです♬
春の食材といえばタケノコが頭に浮かびます。旬に食べるタケノコって美味しいですよね(*´˘`*)
タケノコの皮を湯がくと茶色い液体になるのですが、この液体で染めると全く違う色に染まります。
前回はタケノコの皮から水色の刺し子糸を作ったのですが、今回は赤い染液を取って刺し子糸を染色しました。
タケノコの皮を赤い染液にするために酸性抽出をします。
私はクエン酸を使用しました。
この記事では孟宗竹の皮をを使って、酸性抽出した赤い染液で作ったピンク色の刺し子糸の記録を紹介しています。
目次
黒いタケノコの皮の赤い染液でピンク色の刺し子糸を作る【草木染め】/クエン酸で酸性抽出
黒い皮の孟宗竹を使ってピンク色の刺し子糸を作りました。
タケノコの皮にはポリフェノールの一種、アントシアニンが含まれていて、酸性抽出をすることで赤い染液が取れます。
タケノコの皮にクエン酸を入れて染液を取り刺し子糸を染めました(*´˘`*)
私は昨年も酸性抽出をし、アルミ・銅媒染で色止めをしましたがうまくいきませんでした。今年は違う方法でリベンジです!
①別名 筍・竹の子
②分類 イネ科タケ亜科タケ類
③条件 植栽
④部位 生/皮
⑤採集・染色日 2023年4月2日/4月7日
⑥採集・染色地 千葉県
⑦濃度 300g/糸43
※未晒糸・精練、濃洗処理済み
※「ディスポン」で濃洗処理をしています。
真っ黒い巨大な孟宗竹を購入
千葉県木更津のお土産屋さんで真っ黒い巨大な孟宗竹を2本購入しました。
長さが40cmほどあり皮は黒々しています。
先日はこの孟宗竹を使って青緑色の刺し子糸を作り、今回はピンク色の刺し子糸作りに挑戦です(*´˘`*)
青緑色の刺し子糸作りの記事はこちらをご覧ください。
タケノコの皮を酸性抽出して染液を取る
水にクエン酸と細かく切ったタケノコ皮入れ、24時間放置して赤い染液を取りました。
昨年の酸性抽出のタケノコ染め「常温クエン酸抽出の実験」はこちらの記事で詳しく書いています。
刺し子糸を染色する
タケノコの皮を取り出して、刺し子糸を1時間染色しました。
塩水で色止めをする
染色した刺し子糸を軽く水洗いすると淡いピンク色になりました。想像していたよりも薄いピンク色です。
塩水で色止めをするとピンク色が抜けてしまい、白くなった刺し子糸は所々にグレーのまだらになってしまいました(*˙̦꒳˙̦*)
タケノコの染液と触媒後の液体
- タケノコの染液・クエン酸抽出(左)
- 塩止めした後の液体(右)
赤い染液で重ね染めをする
染色→乾燥を繰り返して重ね染めすることにしました。
刺し子糸を乾燥している間に、染色後の染液は再度タケノコの皮につけてクエン酸抽出しました。
何度か試してみましたが最後の仕上げでしっかりと水洗いをすると、刺し子糸は白色に戻ってしまいました(´•ω•̥`)
染液の色をとどめて乾燥させた刺し子糸
3日間クエン酸で抽出した赤い染液に、更に60℃くらいの熱を通して更にタケノコの皮から染液を取りました。
色止めや仕上げにしっかりと洗い流す作業を諦めて、軽く水洗いした状態で刺し子糸を乾かすことにしました。
結果 酸性抽出をしたタケノコの皮の赤い染液で刺し子糸を染色しても、水洗いをすると色が落ちてしまう。
完成したタケノコ染めのピンク色の刺し子糸
水洗いをしない状態で使う刺し子糸の完成です。
日本伝統色の和名
・桜色 桜の花弁にイメージされる紅味を含んだ淡い紅色
まとめ
黒い皮の孟宗竹を使って酸性抽出して赤い染液を取り、タケノコ染めの刺し子糸を作りました。
クエン酸を使って抽出した染液は赤色で、刺し子糸を染めるとピンク色に染まります。
塩水で色止めをすると白色に戻ってしまいました。
軽く水洗いをして色止めはせずにピンク色の刺し子糸に染めたので、水洗いをする作品には使えません。歳月を重ねた後の色の変化を観察したいと思います。
それでは、おつモカリ〜(*´꒳`*)♪
最後までご覧いただきありがとうございました。
モカリーナより♡