🌿初夏のよもぎの重ね染めで自然色を楽しむ｜刺し子糸の草木染め

この記事はよもぎで重ね染めをした刺し子糸について書いています。

こんにちは、モカリーナです♬

今回はよもぎの染液で重ね初めをするとどんな色に染まるのかという実験をしました。

前回作ったスズメノエンドウ染め・桜の実染め・タケノコ染めの刺し子糸に、よもぎの染液をつけて染めました。

この記事は初夏のよもぎで重ね染めをした3種類の刺し子糸の紹介です。

よもぎで重ね染めをした刺し子糸を作りました！

重ね染めに選んだのは材料はよもぎです。春のよもぎをアルカリ抽出するととてもキレイな緑色になったので、今回は初夏のよもぎを摘んできました。

※刺し子糸は精練後ディスポンで濃洗処理をしています。

よもぎの染液を取る

初夏のよもぎは新芽の辺りがほんのり黄緑色をしています。

よもぎは細かく刻んで不織布へ。水を入れたお鍋に重曹とよもぎを入れて、沸騰してから20分ほど煮出し染液を取りました。

よもぎ染めの記事はこちらに詳しく書いていますので、合わせてご覧ください。

スズメノエンドウの糸に重ねて染める

はじめにスズメノエンドウ染めの刺し子糸（みょうばんで色止め）を、2つの染液で重ね染めしました。

• 赤色の染液（酸性抽出）　バラの花びら
• 緑色の染液（アルカリ抽出）　よもぎ

スズメノエンドウ × バラの花びら

バラの花びらの染液にスズメノエンドウ染めの黄色い刺し子糸をつけて実験しました。

今までの経験では、酸性抽出の赤い液体で染めた糸はみょうばん（アルカリ性）につけると色が白くなります。

そのため染まらなかったのではないかと思いました。

〈刺し子糸の変化〉赤色の染液→薄いピンク（ほとんど染まらず白っぽい）

スズメノエンドウ染めの刺し子糸の記事はこちらをご覧ください。

スズメノエンドウ × よもぎ

よもぎの染液にスズメノエンドウ染めの黄色い刺し子糸をつけて実験しました。

※染色時間は約30分間

とてもキレイな若草色の刺し子糸ができました！

桜の実とよもぎの重ね染め

桜の実の2番液で染めた刺し子糸は、月日が経つうちに色が薄茶色のグラデーションになっていました。

重ね染めすると薄い緑色と濃い緑色のグラデーション糸になりました。

※染色時間　約30分間

桜の実染めの刺し子糸の記事はこちらをご覧ください。

タケノコとよもぎの重ね染め

タケノコの皮をクエン酸抽出した液体はとてもキレイな赤色です。ところがこの染液で染色しても水洗いすると白く戻ってしまいます。

モカリーナ

つまり、染まっていない刺し子糸です。

洗わずに乾かしておいたピンク色の刺し子糸を1ヶ月半放置した後に洗ってみると、たちまち白く戻ってしまいました。

その糸を使ってグラデーション糸を作りました。

赤い染液は酸性、緑の染液はアルカリ性なので、糸の真ん中は白く変化しています。

バラの花びらは3番液、よもぎは2番液です。

染色を繰り返すと染液は薄くなり、糸の染まる色も薄くなります。

薄くなったバラの染液は処分して、後日よもぎの染液を新たに取り直して染めました。

水と緑の染液につけると、糸の真ん中はピンク色と緑色がミックスされました。

バラの花びら染めの部分は渋めのピンク色、よもぎ染めは緑色に染まりました。

染まらなかったピンク色のタケノコ染め、バラの花びら染めの刺し子糸の記事はこちらをご覧ください。

3種類のよもぎの重ね染めの刺し子糸

3種類のよもぎの重ね染めの刺し子糸が完成しました！

• （左）桜の実とよもぎ染めのグラデーション糸
• （中央）スズメノエンドウとよもぎ染めの糸
• （右）タケノコの皮染め→バラの花びらとよもぎ染めの糸

まとめ

今回は一度染色した刺し子糸によもぎの重ね染めをして、3種類の刺し子糸を作りました。

重ね染めは先に染めたものに上手く色が重なるものとそうでないものがあります。

絵の具を混ぜるように染まらないこともあるので、染色実験をしてから染めてみてください。

それでは、おつモカリ～(*´꒳`*)♪

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

モカリーナより♡