この記事は西洋たんぽぽ染めの刺し子糸の紹介です。
こんにちは、モカリーナです♬
春先になると野原や空き地などで見かける黄色いたんぽぽの花は、見ていると元気になるお花です。
私は今シーズンたんぽぽ染めをし損ねたと思っていましたが、先日訪れた高山でとても立派で大きなたんぽぽを見かけました。
この山は日本百名山の1つ草津白根山です。外来種の西洋たんぽぽは摘んでもいいとのことで、たくさん摘んで帰りました。
たんぽぽ染めはどんな色に染まるのでしょうか〜?
この記事ではたんぽぽの花のこと、染色のやり方、や色止めについて説明していますので、参考にしてください。
目次
たんぽぽ染めのやり方【草木染め】
西洋たんぽぽはキク科たんぽぽ属の多年草でヨーロッパ原産の外来種です。日本のたんぽぽとは外側の総苞が反るところが異なります。
①別名 蒲公英・タンデライオン・セイヨウタンポポ
②分類 キク科タンポポ属
③条件 自生
④部位 生/地上部全草
⑤採集・染色日 2022年6月11日/2022年6月13日
⑥採集・染色地 群馬県/千葉県
⑦濃度 32g/糸10g
※未晒糸・精練・濃洗処理済み
刺し子糸は精練後、ディスポンで濃洗処理をしています。
先日訪れた群馬県の草津白根山は標高2,160mの山で6月でも雪が残っていて、とても立派で大きなたんぽぽの花が咲いていました。
草取りをしていた警備員さんに声をかけると、外来種の西洋たんぽぽは採集してもいいとのことでたくさん摘んで帰りました。
日光白根山ハイキングついては、こちらの記事をご覧ください。
西洋たんぽぽの採集
小さな頃に花や綿毛のついたたんぽぽを摘むと、茎や葉から乳白色の汁が手についた記憶が思い出されます。
このゴム質の白い乳液は虫を寄せ付けない効果があるそうです。またアレロパシーといって他の植物の生長を抑えたり、動物や微生物から身を守ったり、引き寄せたりする効果があります。
私はたんぽぽを1度にたくさん採集しましたが、できない場合は少しずつ摘んでジップロックなどに入れて冷凍保存をしてから使ってください。
たんぽぽの染液を取る
大鍋に水3ℓと不織布に入れたたんぽぽを入れて、沸騰してから15分ほど煮出しました。
茶色がかった濃い黄色の染液がとれました。
たんぽぽの染液で染色する
刺し子糸をたんぽぽの染液に浸すと、すぐに黄色に染まりました。このまま1時間糸を浸けて染色しました。
※刺し子糸は精練後、ディスポンで濃洗処理をしています。
銅、鉄、アルミ媒染液で色止めをする
たんぽぽの染液で染色した刺し子糸をみょうばんから作ったアルミ媒染液、銅媒染液、鉄媒染液で色止めをしました。
- アルミ 白っぽい黄色に変化
- 銅 濃い黄色に変化
- 鉄 グレーがかった茶色に変化
触媒後の液体
- たんぽぽの染液(上)
- アルミ媒染液(左下)
- 銅媒染液(中央下)
- 銅媒染液(右下)
染色した刺し子糸
色止めをした刺し子糸を水洗いすると、すぐに水が透明になりました。
たんぽぽ染めの刺し子糸の完成!
染色した刺し子糸を日陰干しして、たんぽぽ染めの3色の刺し子糸が完成しました。
- アルミ 檸檬色(女郎花の花の色のような少し青味のある黄色)
- 銅 藍玉子色(いくらか青味の黄色)
- 鉄 柴色(ふしいろ)(灰味のくすんだ茶色)
YouTube・たんぽぽ染めの3色の刺し子糸
高山に咲いていた西洋たんぽぽで染めた3色の刺し子糸を紹介しています。
この動画ではたんぽぽの採集風景、染色や触媒の様子などを紹介していますので、ぜひご覧ください(*´꒳`*)
まとめ
西洋たんぽぽで刺し子糸を染めました。
たんぽぽから染液を取って色止めをするとアルミは白っぽい黄色、銅は濃い黄色、鉄は茶色になりました。
野草で水抽出をして染色すると、だいたいこのような色合いになるものが多いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、おつモカリ〜(*´꒳`*)♪
モカリーナより♡