この記事は刺し子糸のホトケノザ染めについて書いています。
春の道端や空き地などで見かけるホトケノザは春の七草として有名ですよね。でも現在のホトケノザは食用ではありません。
とても可愛い赤紫のお花をつけるホトケノザは、とてもユニークな形をしています。仏様の蓮華座に似ていることから、仏の座と言われています。
このホトケノザから明るい黄緑色の刺し子糸が染まりました。ホトケノザの花を見かけたらたくさん採集して、ぜひ染めてみてください。
目次
ホトケノザ染めの刺し子糸・明るい黄緑色に染まる春の野草【草木染め】
春に道端などで見られるホトケノザは赤紫の花が咲く草で、仏様の蓮華座に似ていることからホトケノザ、漢字では仏の座と書かれます。
春の七草として有名なホトケノザですが現在のホトケノザは食べれません。食用できるのはキク科ヤブタビラコ属で、現在のはシソ科オドリコソウ属です。
花の開花時期の3月中旬くらいまでが、染めに適しています。
①別名 仏の座・三階草(サンガイグサ)
②分類 シソ科オドリコソウ属
③条件 自生
④部位 生/地上部全草
⑤採集・染色日 2022年3月15/2022年3月15日
⑥採集・染色地 千葉県
⑦濃度 136g/糸43g
※未晒糸・精練・濃洗処理済み
刺し子糸は精練後、ディスポンで濃洗処理をしています。
ホトケノザの採集
春に道端や空き地などで見かける赤紫のユニークな花が咲くホトケノザは、とても明るい黄緑色に染まる雑草です。
私は3月中旬に河川敷でホトケノザをたくさん摘んで帰りました。
染色に必要な量:生の植物は染める物(刺し子糸)の倍量必要です。
ホトケノザで染料を作る
大鍋に3ℓの水とホトケノザを入れ、沸騰してから約15分煮出して染液を取りました。染液は黄緑色です。
刺し子糸を染色する
染液に刺し子糸を入れると明るめの黄緑色に染まりました。約1時間染液に浸しました。(染色、媒染は2回ずつしました。
アルミ媒染液につける
色止めに使ったのはみょうばんで作ったアルミ媒染液です。媒染液につけると少し薄い黄緑色に変化しました。
触媒後の液体
アルミ媒染液に染色した刺し子糸をつけた時の液体です。
染色した刺し子糸
和名 若芽色(明るめの黄緑色)
明るめの黄味がかった黄緑色の刺し子糸ができました。
こんなに美しい黄緑色に染まるなんて、ととても嬉しくなりました♪
まとめ
刺し子糸をホトケノザで染色しました。
春の七草と言われるホトケノザですが、現在のホトケノザは食用できません。仏様の蓮華座に似ていることから、仏の座と書きます。
水抽出のアルミナ媒染液で明るい黄緑色に染まります。
それでは、おつモカリ〜(*´꒳`*)♪
最後までお読みいただきありがとうございました。
モカリーナより