この記事は刺し子糸の玉ねぎ染めの作り方の紹介です。
こんにちは、モカリーナです♬
刺し子をしていて自分で糸を染められたらいいな〜って思うことはありませんか?
そんな時に思いつくのは玉ねぎ染めで、染色の中でも王道で有名ですよね。玉ねぎの皮は常備野菜として自宅にありますし、色止めにはスーパーで手に入るミョウバンでもできます。
私は精錬、濃洗をした刺し子糸を使用しましたが、玉ねぎ染めは濃洗作業しなくても染まりやすいのです。とても手軽にできますよね!
今回は色止めの媒染液にアルミ、銅、鉄媒染液を使用しました。このアルミ媒染液がミョウバンです。
この記事では玉ねぎ染めのやり方、媒染液の種類や発色の仕方などについて書いています。参考にしていただければ幸いです(*´꒳`*)
目次
玉ねぎの皮から3色の刺し子糸の作り方・玉ねぎ染め【草木染め】
今回は玉ねぎの皮から染液を取り、3種類の媒染液を使用して3色の玉ねぎ染め「玉ねぎ3兄弟」を作りました。
①別名 玉葱・玉頭・オニオン
②分類 ユリ科ネギ属
③条件 植栽
④部位 乾燥/皮
⑤採集・染色日 2021年10月~2022年3月/2022年3月6日
⑥採集・染色地 千葉県
⑦濃度 皮25g/糸43g
※未晒糸・精練・濃洗処理済み
刺し子糸は精練後、ディスポンで濃洗処理をしています。
玉ねぎ染めに必要なものは下記に書いていますが、その他必要な物についてはこちらの記事をご覧ください。
玉ねぎ染めの材料
- 玉ねぎの皮 刺し子糸の重量の50%
- 刺し子糸(精錬、濃洗済みのもの)
- 媒染液 アルミ・銅・鉄
玉ねぎ染めに使う玉ねぎの皮は刺し子糸の重量の50%です。小鳥屋さんの刺し子糸は1束43g、今回は3束使うので約130gなので、玉ねぎの皮は65g必要です。
私はスーパーで玉ねぎのバラ売りの時に出た皮をお願いしていただいたものや、自分でコツコツためたものを使用しました。
お友達に声かけをしておくと案外早くたまります!
刺し子糸の精錬についてはコーヒー染めの記事や、白糸と未晒糸の精錬の比較の記事でも載せています。
※ミョウバン水の作り方はコーヒー染めで説明しています。
玉ねぎの皮の染液作り
- 大鍋に水を入れ玉ねぎの皮を入れる
- 15分くらい煮る
- 玉ねぎの皮を漉して染料をとる
大鍋にたくさんの水を入れて染液を作ります。沸騰してきたた頃でも濃い色になってきます。
刺し子糸を媒染液に浸ける
刺し子糸の重量の20%のアルミ・銅・鉄媒染液を作り20〜30分間浸します。すぐには染料や媒染液は捨てません。染まり具合を見て染色〜媒染を繰り返すことができるからです。
私は今回2回染色〜媒染をしました。
- アルミ 黄色味を帯びた茶色
- 銅 茶色
- 鉄 落ち着いた茶色
刺し子糸を媒染液に浸けた時の液体の比較です。
- アルミ 黄色
- 銅 薄い黄色
- 鉄 黒み掛かった黄色
それぞれの媒染液には発色の特徴があります。
- アルミ 黄色系や赤色系の明るい色に発色
- 銅 茶系の色に発色
- 鉄 グレー系に発色
染色の完了
染色後は十分に水で染料を洗い流します。
濃い染料は何回洗ってもなかなか透明な水にはなりません。草木染めの特性上仕方ないことですが、染料が残ると退色の原因になります。
念のため中性洗剤を少量入れた鍋で煮沸して洗い流し、乾燥させました。
玉ねぎ染めの完成!
刺し子糸を糸巻き機で糸玉にしました。
後で知りましたが、刺し子糸の通りをよくするために仕上げに柔軟剤を入れるといいとのこと。糸巻きの際に何度も絡まるので、柔軟剤を入れればよかったと思いました。
玉ねぎ3兄弟、それぞれにとてもキレイに染まりました✨
糸巻き機・かせくり機についてはこちらの記事をご覧ください。
YouTube・刺し子糸の玉ねぎ染め
玉ねぎ染めを動画で撮影しました。媒染液の特徴や、染色した刺し子糸が銅媒染液に浸け変化する様子をご覧ください。
まとめ
玉ねぎの皮を使って染料を作り、3色の刺し子糸を作りました。
使ったのはアルミ・銅・鉄媒染液で、茶系に染まります。アルミは明るい黄金色の茶色、銅は茶色、鉄は落ち着いた茶色です。
染液や媒染液はすぐには捨てずに取っておきます。染まり具合を見て、好みの色目に染め直すことができるからです。
玉ねぎの皮は常備野菜として手に入りやすいですし、媒染液はミョウバンを使えます。また濃洗しなくても玉ねぎ染めは染まりやすいので、機会があればチャレンジしてみてください。
それでは明日また、モチャー イナ(*’▽’*)!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
モカリーナより♡