この記事は柑橘類の甘夏染めの刺し子糸の作り方について紹介しています。
こんにちは、モカリーナです♬
皆さんはお好きなアロマの香りはありますか?
今回使う草木染めの材料はミカン科の甘夏です。コトコトお鍋で煮て染色している間、お部屋中がいい香りに包まれていました。
甘夏は食べても美味しく、残った皮はマーマレードや柑橘ピールにもできます。私は皮を使ってマーマレードや刺し子糸の染色をしました。
この記事では甘夏染めの刺し子糸の作り方の紹介を紹介しています。また動画も作りましたので合わせてご覧ください。
今回使った染色材料

柑橘類の皮にはいい香りがする物質の1つリモネンが多く含まれています。リラックス効果があるされ、アロマセラピーなどにも用いられます。
私が今回使ったのは甘夏の皮4個分、重量は350gです。中果皮を含んでいたので染料の重量は多めにしました。
生の染料:染める材料=2:1
①別名 甘夏橙、甘夏蜜柑、甘夏柑
②分類 ミカン科ミカン属ミカン亜科
③条件 市販・水抽出
④部位 生/実
⑤染色日 2023年5月11~12日
⑥染色地 千葉県
⑦濃度 実350g/糸43g
※未晒糸・濃洗処理済み
※刺し子糸はよく染まるようにディスポンで濃洗処理をしています。
甘夏から染料を取る

冷凍保存してあった甘夏の皮4個分を細かく刻みました。一度煮出してから再度細かく刻み、染液を更に濃くしたかったので、更に指ですり潰して染液を取りました。
甘夏の皮を煮出した時間:1回につき約30分〜1時間。
刺し子糸を染める

甘夏から取った染液で刺し子糸を染めました。
ほんのりとオレンジかかった薄い黄色でほとんど染まらず、私の予想とは違いちょっとビックリ。
先に作ったマーマレードの液体を見て黄色がかったオレンジ色に染まると思っていたからです。
刺し子糸を色止めする

焼きみょうばんでアルミ媒染液を作り、染色した刺し子糸を20分〜30分色止めしました。
みょうばん水に漬けると刺し子糸はみるみる白っぽい黄色になりました。
※焼きみょうばんは濃いめ(材料の重量の約3%)
刺し子糸を重ねて染める

刺し子糸を濃く染めたかったので重ね染め(染色〜色止めを繰り返すこと)をしました。
重ね染めをする度に少しずつ濃くなりましたが、すごく濃くなるわけではなかったので3度染めで終わることにしました。
今回使った媒染液と色の違い

- 甘夏の染液(左)黄色
- 触媒後の液体(右)薄黄色
染まり上がりの色を紹介します

甘夏染めの刺し子糸が完成しました。
・女郎花色(おみなえしいろ)明るい緑味の黄色

パステルイエローと言った方がピンとくると思います。
YouTube・ミカン科の植物の甘夏染めの刺し子糸
甘夏染めの刺し子糸の作っている工程を動画にしました。染色や触媒(色止め)の様子がよく分かると思いますので、合わせてぜひご覧ください。
まとめ
今回は柑橘類のミカン科の甘夏を使って、草木染めの刺し子糸の作り方の紹介をしました。
みかんの皮は濃い方が食べても甘く、よく染まります。甘夏の皮は細かく刻み、色が薄いようなら重ね染めをしてください。
甘夏は食べてもよし、残った皮は染色の間中とても良い香りがして癒されます。
それでは、おつモカリ〜(*´꒳`*)♪
最後までご覧いただきありがとうございました。
モカリーナより♡
モカリーナ 草花刺し子 
