なぜ緑色に染まらないの?パンジー染めの刺し子糸と布【草木染め】

この記事はパンジー染めの刺し子糸と布について書いています。

こんにちは、モカリーナです♬

寒い季節に花壇に彩りを添えるパンジーの花。近頃はだんだん暑くなってきて、パンジーも終わりに近づいています。

私は今シーズンもう一度パンジー染めをしたくて、植替えの時に処分するパンジーをいただきました。

モカリーナ
モカリーナ

とても嬉しい〜(*´꒳`*)

前回のビオラ染めでは緑色なら染まった糸を2度染めで黄色にしてしまい、緑色に染めるリベンジをしたかったからです。

ところがパンジー染めは緑色に染まると思っていたのに、今度も緑色には染まりませんでした。

なぜ緑色に染まらないのでしょうか?

この記事ではパンジー染めの刺し子糸の紹介と、緑色に染まらなかった理由について説明しています。

なぜ緑色に染まらないの?パンジー染めの刺し子糸と布・黄色い染液【草木染め】

パンジーはスミレ、サンシキスミレから分化したお花です。園芸で用いられるのは交雑や交配が進んだものです。

1800年代に北欧でアマチュアの園芸家さんによって、大きくて鮮やかなすみれを作るためにスミレやサンシキスミレを交配して作られ観賞植物になりました。

パンジーの名前の由来は物思いにふける人の顔に見立てられたことに由来、フランス人語の「考える」を意味する「パンセ」が名前の語源が転じて「パンジー」になりました。

日本には江戸時代末期に渡来しました。

花言葉 「物思い」「心の平和」「思想」・「思慮深い」・白「温順」・黄「慎ましい幸せ」「田舎の喜び」・オレンジ色「天真爛漫」

別名 三色スミレ・人面草・遊蝶草

分類 スミレ科スミレ属

条件 植栽

部位 生/地上部全草

採集・染色日 2022年5月19日/2022年5月20日

採集・染色地 千葉県

濃度 60g/布11g糸23g

※未晒糸・精練・濃洗処理済み

刺し子糸は精練後、ディスポン濃洗処理をしています。

染料のパンジー

花も終わりに近づき、葉や茎が薄い黄緑色になっているパンジーやビオラの花をいただきました。

根っこを落として土を洗い、傷んだ葉を取りました。

以前に染めたビオラ染めは緑系に染まったものの、2度染めをしたために黄色に変化してしまったことがありそのリベンジです。

パンジーの染液を取る

3ℓを入れた鍋に、不織布に入れたパンジーを入れて沸騰してから約15分ほど煮出しました。

前回のビオラ染めの時の染液はモスグリーンだったのに、今回は濃い黄色の染液でした。

刺し子糸を染色する

刺し子糸をパンジーの染液に浸けると黄色になりました。

モカリーナ
モカリーナ

う〜ん、緑色ではなさそう💦

そう思いながら1時間染液に浸け、染まった刺し子糸と布はやはり黄色でした。

以前は緑に染まったのに何故でしょうか??

アルミ、銅、鉄媒染液で色止めをする

染色した刺し子糸と布をアルミ鉄媒染液で色止めをしました。

色の変化
  • アルミ 白っぽい黄色に変化
  •  少し鮮やかな黄色に変化
  •  薄いグレーに変化

触媒後の液体

  • パンジーの染液(上)
  • アルミ媒染(左下)
  • 銅媒染(中央下)
  • 鉄媒染(右下)

2番液で刺し子糸と布を染色

染色の終わった染液に染料のパンジーを再度入れて、葉をすり潰すように揉み込み再度煮出しました。

濁った黄色で1番液のように濃い染料になった気がしたので、2番液でもう一度刺し子糸と布を染色してみました。

パンジー染めの刺し子糸と布の完成

1番液と2番液で取った刺し子糸と布はほとんど同じような色に染まりました。

REIYA
REIYA

柔らかな優しい色だね✨

1番液の時に葉をすり潰すように絞ると濃く染まるので、今度からしようと思いました。

日本伝統色の和名
  • アルミ 鳥の子色
  •  淡黄色
  •  砥粉色

※1番液、2番液ともに同色

なぜ緑色に染まらなかったの?

パンジーは濃い緑色に染まると検索で調べていましたが、緑色には染まりませんでした。

1度目は黄緑色に染まるも二度染めをしたために黄色になり、今回も黄色でした。

何故緑色に染まらなかったのでしょうか?

私の推測ですが、葉っぱの中の緑色の色素が関係しているのではないかと思います。

今回使ったパンジーは花も終わりかけで葉っぱの色は黄緑色〜黄色に近いものでした。なので取れる染液も黄色でした。

緑色に染めるのなら緑色の色素がたくさん残っている葉っぱのもの。パンジーは寒い時期が旬なので、寒い季節の元気な時がいいのだと思いました。

2番液では葉っぱや茎の細胞を壊して色素が出やすいようにすると、1番液と同じ濃さの染液ができました。

結果 染料は色の濃いものを選ぶ色素が出やすいようにすることが大事だと分かりました。

まとめ

パンジーで染料をとり刺し子糸と布を染めました。

パンジーは緑色に染まると調べていたのですが、染液は黄色で染まった色は黄色系でした。

染色する植物には染め時期があるというのは、こういうことなのかと思いました。もっと色々染めて体験をしていきたいと思いました。

今度は寒い時期の青々したパンジーでリベンジしたいと思います。

それでは、おつモカリ〜(*´꒳`*)♪

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

モカリーナより♡

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