この記事はビオラ染めの刺し子糸について書いています。
こんにちは、モカリーナです♬
パンジーよりも小さなビオラは、花の少ない寒い時期に花壇を彩るので人気があります。
私もプランターで可愛らしいビオラの花を観賞して楽しんでいましたが、花も終わりに近づいできました。そこで苗を抜いて草木染めの材料にすることにしました。
ビオラの染料からはとても優しい黄緑色に染まりました。アルミ、銅媒染液色止めをすると2色の緑色になり、あと少し濃くしようとしたのですがそれが間違いで黄色に変化してしまいました。
この記事ではビオラ染めの刺し子糸と、黄緑色の刺し子糸がなぜ黄色に変化してしまったのかについて書いています。
目次
【悲報】ビオラ染めの刺し子糸・2度染めで黄緑色から黄色に変化した原因【草木染め】
ビオラはスミレ科の植物でラテン語名で、ギリシャ神話の登場人物のイーオーに由来します。ゼウスが雌牛に変えられた恋人に食べさせる為に作られたとされる花です。
パンジーとビオラの違いは花のサイズです。パンジーの花の直径は3〜5cm、ビオラは3cm以下といわれています。
花言葉 誠実な愛・信頼・忠実・少女の恋
①別名 ヴィオラ
②分類 スミレ科スミレ属
③条件 植栽
④部位 生/地上部全草
⑤採集・染色日 2022年4月25日/4月25日
⑥採集・染色地 山梨県/千葉県
⑦濃度 90g/糸43g
※未晒糸・精練・濃洗処理済み
刺し子糸は精練後、ディスポンで濃洗処理をしています。
ビオラの染液をとる
ビオラの苗3株と少ししずつ摘み取っていた花ガラを冷凍していたので、それと合わせて染液をとりました。
大鍋に水3ℓと不織布に入れたビオラを、沸騰してから15分間煮るとモスグリーンの染液が取れました。
刺し子糸をビオラの染液で染める
刺し子糸を染液に1時間浸すとキレイな黄緑色に染まりました。
媒染液で色止めをする
染色した刺し子糸をアルミ・銅媒染で色止めをしました。
- アルミ 黄緑色が少し白っぽく変化
- 銅 より鮮やかな黄緑色になる
触媒後の液体の色
- ビオラの染料(上)
- アルミ媒染液 触媒後の液体(左)
- 銅媒染 触媒後の液体(右)
刺し子糸の1度染め
とてもキレイな黄緑色に染まりました。
- アルミ ライトグリーン
- 銅 黄緑色
刺し子糸を2度染めする
いつもは染色した糸を乾燥させて日本伝統色の和名を書いているのですが、今回はそれができません。その理由は2度染めをしたからです。
アルミ、銅媒染液で色止めをした糸を再度染液に入れ、取り出してみると黄色に変化してしまいました。
なんで…(;_:)??
とてもキレイなグリーン系の糸に染まっていたのに、驚いてしまいました。
焦って残っていた染液に新たな糸を入れ再度染めてみたのですが、それも黄色でした。
黄緑色から黄色に変化した原因
- 1度目 モスグリーン
- 2度目 黄色
ビオラを煮出してすぐの染液はモスグリーンでしたが、刺し子糸を染色した後の染液は黄色になっていました。
モスグリーンの染液に刺し子糸を入れると先に緑の色素が糸を入り、残りの染液は黄色の色素が残るのではないかと私は推測しました。
これは何度か染色してみて思ったことですが、染色した後の染液は色がとても薄くなるからです。また濁りや澱みなどもなくなる場合が多いです。
2度染めした刺し子糸の色
- アルミ 金糸雀色(かなりやいろ)
- 銅 菜花色(なのはないろ)
〈残りの染液で染色した刺し子糸〉
- アルミ 浅黄色(あさきいろ)
YouTube・ビオラ染めの緑色の刺し子糸に起こった悲劇
ビオラ染めの緑色の刺し子糸の作成工程と、黄色が変化した子刺し子糸について説明しています。よろしければご覧ください。
まとめ
ビオラ染めの刺し子糸はアルミ媒染液で色止めをするとライトグリーン、銅媒染液は黄緑色に染まりましたが、2度染めをすると黄色に変化しました。
2度染めをするとその色が更に濃くなると思っていたのですが違いました。
染液は染める物に色素が吸着されます。私の推測ですが緑の色素が先に吸着され、更に染色を続けると黄色に変化しました。
これまでは2度染めをしていましたが安易に2度染めをすると思った色にならないこともあると学び、慎重にしようと思いました。
もう一度ビオラやパンジー染めにチャレンジしてみたいと思います。
それでは、おつモカリ〜(*´꒳`*)♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
モカリーナより