蕗染めの黄色と灰色の3色の渋色の刺し子糸【草木染め】

この記事は蕗染めの刺し子糸の紹介です。

こんにちは、モカリーナです♬

野原や山あい、河川の近くで蕗を見かける季節になりました。

青空市でもを見かけたので、蕗の葉を使って刺し子糸を染めることにしました。

蕗からは茶系や緑色に染まると聞いていたので何色に染まるかワクワクしながらの染色でした。茶色の染液につけると刺し子糸はとても渋い色に染まりました。

この記事では蕗のこと、染色や色止めの触媒の様子などについて書いています。ぜひ参考にしてください(*´꒳`*)

蕗染めの黄色と灰色の3色の渋色の刺し子糸【草木染め】

蕗はキク科フキ属の多年草で雌雄異株です。地下茎から多くの茎を出し、その先には一部が切れた大きな丸い葉をつけています。

冬に黄花を咲かせ、若い花芽は山菜としてよく知られているフキノトウで花期は早春の3 〜5月頃です。やや湿ったところに自生し、水が豊富で風があまり強くない土地を好んで繁殖します。

  • …沢や斜面、川岸、林の際
  • 郊外…河川の土手や用水路の周辺

フキノトウは株が異なる雌雄異花です。

  • 雌株の雌花 やや黄色味がかった白色で花茎は20 cmほど成長が止まり、花が終わると褐色になって枯れる
  • 雌花の雌花 花色が白っぽく受粉後は花茎を高さ40〜70cmほどまで伸ばして、白い綿毛をつけた種子を風に乗せて飛ばす

別名 蕗

分類 キク科フキ属

条件 植栽

部位 生/葉

採集・染色日 2022年5月19日/5月19日

採集・染色地 千葉県

濃度 30g/糸15g

※未晒糸・精練・濃洗処理済み

刺し子糸は精練後、ディスポン濃洗処理をしています。

蕗の葉から染液を取る

蕗の葉を包丁で刻んで細かくします。切ってしばらくすると切り口が茶色くなりました。

大鍋に水3ℓと不織布に入れた蕗の葉を入れ、沸騰してから約15分煮て染液をとります。モスグリーンになることを期待しましたが、濃茶の染液が取れました。

刺し子糸を染色する

刺し子糸を染液に1時間つけると黄土色に染まりました。

刺し子糸を媒染液で色止めをする

染色した刺し子糸をアルミ・銅・鉄媒染液20分間色止めをしました。

媒染液の変化変化
  • アルミ 黄土色が少し白っぽく変化
  •  黄土色が濃く変化
  •  グレーかかった黄土色から黒っぽく変化

触媒後の液体

  • 蕗の葉の染液(上)
  • アルミ(左下)
  • 銅(真ん中下)
  • 鉄(右下)

蕗染めの刺し子糸の完成!

蕗染めの渋い色合いの3色の刺し子糸が完成しました。

日本伝統色の和名
  • アルミ 灰汁色(あくいろ) やや茶味がかった黄色
  •  榛木色(はりのきいろ) 榛の樹皮などで染めた黄茶色
  •  灰色 灰のような薄鼠色

蕗をアルカリ抽出してみる

蕗を重曹でアルカリ抽出してみると、染液は濃茶になりました。この色は水抽出と同じだったので、染色はやめて食材として使うことにしました。

モカリーナ
モカリーナ

蕗のアク抜きをしただけになりました〜💦

蕗の煮物と蕗の葉の佃煮

蕗の煮物は春の味、フーッと蕗独特のいい香りが鼻から抜けます。蕗の葉は重曹でアク抜きをしても苦味が口の中に残りました。

YouTube・蕗染めの刺し子糸の作り方

蕗染めの刺し子糸の作成工程を動画で紹介しています。染色や色止めによる刺し子糸の色の変化をぜひお楽しみください!(追記:2022年8月9日)

まとめ

刺し子糸を蕗染めして3色の刺し子糸を作りました。

アルミ鉄媒染液で色止めすると、染液で染めた黄土色の刺し子糸が黄土色、灰色になりました。

蕗染めは茶系かグリーン系になるようですが、私は茶系の染液が取れました。いつかグリーン系に染めてみたいです。

それでは、おつモカリ〜(*´꒳`*)♪

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

モカリーナより

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