この記事は白色に染まったタケノコの皮染めについて書いています。
こんにちは、モカリーナです♬
旬のタケノコを買ってきて灰汁抜きをすると茶色の染液が出て、タケノコのいい香りがしますよね。
このタケノコの染液で布や糸を染めるとどんな色になると思いますか?
実はタケノコ染めはあまり染まらないということです。私の愛読書ではそう書いてありましたが、水色に染まった〜っていう方もいます。
タケノコの茶色い染液から水色に染まるって、なんだか不思議ですよね(*´꒳`*)
私も水色に染めてみたいと思いタケノコを2度購入しましたが、本で書いてある通り色がほとんどつきませんでした。染料の分量も少ないわけではないのに、何故なのでしょうか?
この記事ではほとんど染まらなかったタケノコの皮染めの様子や原因について書いています。
目次
染まらなかった原因は何?タケノコの皮染めの白い刺し子糸【草木染め】
春先にスーパーや市場の軒先で出回るタケノコ。私の愛読書「草木染め大全」では薄いグレーから濃いグレー、ベージュなど、タケノコ染めはよく染まらないと書いてありました。
なのでタケノコは染まりにくいとは思っているのですが、ネットでは水色に染まったと書いてあったり…。
タケノコ染めでせめてグレーになればいいな〜と思いながら、タケノコを購入しました。
1度目のタケノコ染め
スーパーで販売されていたタケノコは薄茶色のタケノコです。タケノコの皮をハサミでカットして染液をとりました。
私は薄茶色のタケノコを2度購入して染色しました。
- 1度目 鉄媒染液
- 2度目 アルミ媒染液
刺し子糸を染色する
①別名 筍・竹の子
②分類 イネ科タケ亜科タケ類
③条件 植栽
④部位 生/皮
⑤採集・染色日 2022年4月6日/4月6~7日
⑥採集・染色地 千葉県
⑦濃度 175g/糸43g
※未晒糸・精練・濃洗処理済み
刺し子糸は精練後、ディスポンで濃洗処理をしています。
タケノコの染液は薄茶色で染色した刺し子糸は白色でした。鉄媒染液に入れるとほんの少し黒っぽくなったように見えました。
刺し子糸を鉄媒染液で色止めをする
白色に染まった(⁈)刺し子糸を鉄媒染液に浸けました。
触媒後の液体
染液はほんのりと茶色になった感じでした。薄茶色のタケノコからは色素がほとんど出ないので、刺し子糸が染まらなかったようです。
- タケノコの染液(左)
- 鉄(右)
2度目のタケノコ染め
③条件 植栽
④部位 生/皮
⑤採集・染色日 2022年4月9日/4月9日
⑥採集・染色地 千葉県
⑦濃度 110g/糸43g
※未晒糸・精練・濃洗処理済み
刺し子糸は精練後、ディスポンで濃洗処理をしています。
2度目に購入したタケノコも薄茶色で、1回目よりも少し黒っぽいです。
染色した刺し子糸
今度は刺し子糸が青緑色に染まりました✨
刺し子糸をアルミ媒染液で色止めをする
染色した刺し子糸をアルミ媒染液で色止めをすると、刺し子糸の色が薄くなり媒染液が赤紫色になりました。
タケノコの皮に含まれている赤い成分が出てきたのかな?
この赤紫色はポリフェノールの一種のアントシアニンだそうで、赤紫色の液体に水色の刺し子糸が入っている光景はとても不思議な感じでした。
染色した刺し子糸
- 鉄(1度目) 胡粉色(こふんいろ) 黄味の白
- アルミ(2度目) 生成色 ごく薄い灰色がかった黄褐色
ほとんど染まっていないように見える刺し子糸ですが、未晒糸と比べるとほんの少し染まっでいるのが分かります。
刺し子糸がほとんど染まらなかった原因
薄茶色のタケノコからは薄い色の染液しかとれませんでした。そのためタケノコの皮の量を多くしても色素が少ないため、刺し子糸が十分に染色できなかったようです。
今度は黒っぽいタケノコで濃い染液をとって試してみたいと思います。
アルミ媒染液は触媒後に色が白っぽく明るめの色になるので、タケノコ染めはおいては材料を多めにするのがいいと思いました。
まとめ
薄茶色のタケノコの皮で刺し子糸を染色すると、ほとんど色がつきませんでした。
少し黒っぽいたけのこで染めると緑っぽい水色に染まりましたが、色止めをして乾くと水色の色素は残りませんでした。
今度は黒っぽいタケノコで染料を多めにして染色し、アルミ、銅、鉄媒染液で色止めをしてみたいと思います。
それでは、おつモカリ〜(*´꒳`*)♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
モカリーナより