ドクダミの染色実験/葉と茎と花【草木染め】

この記事はドクダミ染めの染色実験について書いています。

こんにちは、モカリーナです♬

初夏になるとお庭や空き地で白いお花を咲かせるドクダミはとても繁殖力がある植物です。

また独特な臭いがありお名前からも毒があると思われますが、実は無毒で生薬やドクダミ茶として飲まれたり食用にもなります。

このドクダミを使って、刺し子糸を染めるとどんな色になるか染色実験をしました。

ドクダミをよく見てみると赤い色素があり、緑や黄色、赤色と色んな色水が取れそう。

モカリーナ
モカリーナ

どんな色に染まるのか楽しみです♪

この記事ではドクダミの葉や茎、花を使った染色実験について書いています。参考にしていただければ幸いです。

ドクダミの染色実験/葉と茎と花【草木染め】

ドクダミ染めをしたいと思っていたところ、ちょうど雑草とりをしていた方からどくだみを大量にいただきました(^^♪

ドクダミは染まりにくいので、通常の量よりも多めに用意した方ががいいそうです。

少ない材料ならドクダミ全量を使うのですが、すごくたくさんあるのでドクダミの葉や茎、花の部分がどんな色の染液が取れるのか実験することにしました。

ドクダミに含まれる赤い成分について

ドクダミの濃い緑の中の葉縁や先端付近や茎の部分に赤茶色に見えるものは、アントシアニンという色素でポリフェノールの一種です。

ドクダミは陰日を好みますが日光の当たる場所でも育ち、日光が当たると赤くなるようです。

また花の終わり頃には白い花びら(萼)にもアントシアニンが多く含まれ、赤い染液が取れるそうです。

ドクダミの葉と茎と花に分ける

5月の中旬はドクダミの花が満開でちょうど旬を迎えています。

白い花は茎に一輪ずつ、茎は赤く、葉は上の方が緑色で下の方はやや赤みがかっていました。

実はこの白い花びらはで、黄色く長細い部分に小さな花がたくさん咲いています。(以下萼はと記入します。)

ドクダミを葉っぱと茎、花にハサミで切り分けました。

ドクダミの葉と茎の染液

葉と茎を煮出した染液・5分間

ドクダミの葉と茎(5分ほど煮出した染液)
  • の部分 水500cc 葉20g
  • の部分 水500cc 茎20g

試しにドクダミの葉と茎を5分ほど煮出しました(水抽出)。染液の色は薄く、色にほとんど違いはありません。

この染液に重曹を少量加えると葉の染液はみるみる黄色に変わりました。

染液に重曹を加える(アルカリ抽出)

  • →あまり変化なし
  • →黄色に変化する

葉と茎からとった染液・20分間

  • →茎は柔らかくなりふにゃふにゃしている・染液の色は薄くほとんど違いはない
  • →葉がふにゃふにゃして形が崩れている・染液に違いがでる(下記に記入)

葉を触ってみると形が崩れてドロドロになり粘り気が出ていました。

葉の染液に重曹を加える

(左)水抽出(右)重曹を加えたもの

20分間煮出した葉を絞ると緑色の濃い液体になりました。それに重曹を加えると深緑色の液体ができました。

ドクダミの葉の染液の違い

(左)水抽出20分間(中央)アルカリ抽出20分間(右)水抽出5分間
染液の状態
  • 水抽出(20分間)濃い緑色→しばらくすると上澄液が薄いピンク色になり、緑色の沈殿物ができる
  • アルカリ抽出(20分間)渋めの深緑色→しばらくするとピンクがかった緑色になり、緑色の沈殿物ができる
  • 水抽出(5分間)黄緑色

ドクダミの花の染液

ドクダミの花の染液をとる

(左)染液(右)重曹を加えたもの

ドクダミの花

  • 花の部分 水125cc 花5g(花約20個分)

ドクダミの花を沸騰してから20分間煮出すと、ほんのり薄い黄色の液体ができました。

染液に重曹を加える

ドクダミの花の染液に重曹を少し加えるとみるみる黄色い液体になりました。

刺し子糸を染色する

染液は20分間煮出したの染液を3種類を選びました。

  1. 葉(水抽出)
  2. 葉(アルカリ抽出)
  3. 花(アルカリ抽出)

刺し子糸 約20cmの刺し子糸を6本用意しました。

  • 3本→濃洗処理する
  • 3本→そのまま

※濃洗処理→よく染まるように濃洗剤のディスポンを使用しました。

この刺し子糸をそれぞれの染液に約30分間染色し、水洗いしました。

染色した刺し子糸の比較

そのままの刺し子糸は全体的に薄く、濃洗処理した刺し子糸は濃く染まりました。

結果

刺し子糸の色

  1. 葉(水抽出)白に近い草色と若草色
  2. 葉(アルカリ抽出) 白に近い黄色と濃い黄色
  3. 花(アルカリ抽出)ほぼ白色と鮮やかな黄色

色止めは使う薬剤によっても変わるため無媒染で実験しました。

また乾燥させて後、時間が経過すると違う結果になる可能性があります。

この後刺し子糸のドクダミ染めをしましたので、結果はこちらの記事をご覧ください。(作成中)

まとめ

ドクダミの葉や茎、花の部分で染色実験しました。

刺し子糸は濃洗処理したものとそのままのものを使いました。そのままの刺し子糸はほとんど染まらず、濃洗処理をした方が色がハッキリしました。

ドクダミは採集した場所や時期、染色方法によっても染めた色が変わるので、私の実験とは違った結果になると思います。参考にしていただければ幸いです。

それでは、おつモカリ~(*´꒳`*)♪

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

モカリーナより♡

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