この記事はヤマモモ染めの刺し子糸と布の紹介です。
こんにちは、モカリーナです♬
初夏になると街路樹や公園で、ヤマモモ木に赤い実がたくさんなっているの見かけます🌿
ヤマモモの実を煮出すと赤い染液ができます。
その液体に刺し子糸や晒木綿をつけるとピンク色になるのですが、出来上がった糸や布はピンク色ではありません。
さて、どんな色になるのでしょうか?
この記事ではヤマモモ染めの作り方や、水洗いをした時の刺し子糸や晒木綿の色の変化を紹介しています(*´˘`*)
参考にしていただければ幸いです。
目次
赤い液体からこんな色に染まった!ヤマモモ染めの刺し子糸と布の作り方【草木染め】
初夏になると街路樹や公園、庭先などのヤマモモの木にはたくさんの赤い実がなります。
ヤマモモの実は日持ちがしないのであまり市場には出まわりません。この実はジャムや果実酒、染色などに使用できます。
この時期にしか手に入れられないので、機会があればぜひ食用にしたり、染色に使用したいものです。
実のサイズは大中小とあり、大果系の直径は28~32mm、中果系は15~16mm、小果系は10mmほどです。市場に出回っているものには超巨大のピンポン玉サイズもあるそうです。
①別名 ヤアモ・ヤンモ・ヤンメイ・ヨウバイ
②分類 ヤマモモ科ヤマモモ属
③条件 植栽・水抽出
④部位 生/葉
⑤採集・染色日 2023年6月9~10日/2023年6月9~10日
⑥採集・染色地 千葉県
⑦濃度 実300g(1,2番染め),実300g(3番染め)/布23g/糸44g
※未晒糸・濃洗処理済み
※木綿の布や糸は染まりにくいので、あらかじめよく染まるように濃洗剤のディスポンで濃洗処理をしています。
ヤマモモの実
今回私が染色に使ったのは10mm前後の小サイズで、ヤマモモの実を洗って傷んだものを取り除きました。
糸と布をみょうばんで媒染する
先媒染をする
焼きみょうばんにお湯を入れて溶かしアルミ媒染液を作りました。
今回は染色の前にアルミ媒染液に浸し、刺し子糸と晒木綿を先媒染しました。(20〜30分間)
色止めについて
草木染めは染色→後媒染で色止めをしたいのですが、中には後媒染をするとせっかく染まった色が抜けてしまうことがあります。
このヤマモモの実もそうで後媒染をするとみるみる色が抜け落ちて、刺し子糸は白っぽくなり媒染液は紫色になりました。
ヤマモモ染めは先媒染液をして染色を繰り返す方が良さそうです。
ヤマモモの実の染液を取る
ヤマモモの実を不織布に入れて、沸騰してから25分間弱火でコトコト煮出し染液を取りました。
実をおはしでキュッキュッと押して潰しながら煮出すと、キレイな赤色の液体ができました。
この染液を2つに分けました。2度染めの時に新しい染液として使うためです。
刺し子糸と晒木綿を染める
染液に浸すと刺し子糸は柔らかなピンク色に、晒木綿は薄いピンク色になりました。
染色時間
- 1度目 1時間
- 2度目 半日
- 3度目 半日(新たに濃いめの染液を作る)
水洗いをした時の色の変化
刺し子糸や晒木綿をヤマモモの染液で染めるとピンク色になりました。
それを水洗いすると薄紫色になりました。
ヤマモモの染液と触媒後の液体
- ヤマモモの染液(左)
- 触媒後の液体 (右)
完成したヤマモモ染めの刺し子糸と晒木綿!
ヤマモモ染めの刺し子糸と晒木綿が完成しました。
焼きみょうばんで作ったアルミ媒染液で先媒染をし三度染めをしたものです。染色を繰り返すたびに少しずつ色が濃くなりました。
- 刺し子糸 薄梅鼠(うすうめねず)梅色をおびた淡い明るい灰色
- 晒木綿 牡丹鼠(ぼたんねず)やや灰色がかった紫系の色
ハギレは濃洗処理をせずに染めたものですが、濃洗剤「ディスポン」で濃洗処理したものと同じように染まっています。
私は染色の他にヤマモモジャムも作りました。ヤマモモジャムの作り方はこちらをご覧ください。→こちら
YouTube・ヤマモモ染めの刺し子糸と布
ヤマモモ染めの刺し子糸と布の作り方を動画で説明しています。
ヤマモモ染めの作り方や水洗いをした時の色の変化などを紹介していますので、ぜひ合わせてご覧ください!
まとめ
ヤマモモ染めの刺し子糸と晒木綿の作り方の紹介をしました。
ヤマモモの実の染液はとてもキレイな赤色をしています。水洗いをすると薄紫色になるのがとても不思議で面白かったです。
ヤマモモは日持ちしないので市場に出まわらない果物なので、手に入れたらジャムや果実酒、染色などを楽しんでください。
それでは明日また、モチャー イナ(*’▽’*)!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
モカリーナより♡