この記事は草木染め、刺し子糸のコーヒー染めのやり方について書いています。
こんにちは、モカリーナです♬
お店で売っている糸や布などはとてもキレイな色合いですよね(*´꒳`*)
私は色んな刺し子糸を購入して刺し子ふきんを刺しているのですが、今回はじめて草木染めをしました。草木染めは自然の柔らかな風味でとても愛着が湧き、そして家にあるものでできるのも魅力的です。
絹や毛糸など動物性ものは比較的簡単に染まりますが私の染めたいのは刺し子糸で、綿でできた刺し子糸は植物性なのであまり染りません。
そこでよく染めるために濃洗作業をします。
私は市販の濃洗剤、ディスポンを購入しました。
この記事では草木染めのコーヒー染めに使った材料、染色の仕方や作業工程などについて書いています。参考にしていただければ幸いです♪
目次
初心者でもできるコーヒー染めのやり方!刺し子糸【草木染め】
①別名 珈琲
②分類 アカネ科コーヒーノキ属
③条件 市販
④部位 焙煎乾燥/実
⑤採集・染色日 2022年2月9日
⑥採集・染色地 千葉県
⑦濃度 コーヒーカス30g/糸43g
※未晒糸・精練・濃洗処理済み
私が染色用に選んだのは「小鳥屋」さんの刺し子糸です。「小鳥屋」さんの染色用の刺し子糸は未晒糸と白糸があり、それぞれに細糸と太糸があります。
今回染める未晒糸は精練漂白していないベージュ色をした糸です。不純物が混じっていることもあるため、染色する前に下準備として汚れや油分などを取り除く必要があります(精練)。
草木染め・コーヒー染めに必要なもの
草木染めに必要な材料を揃え、その中から必要なものを使います。
・中性洗剤(精練)
①ディスポン(濃洗)
②コーヒーかす 大3〜4(染料)
③焼きみょうばん(媒染)
※その他、鍋・ボール・計量カップ・計量スプーン・ゴム手袋・バケツなどを使用
草木染めに必要な材料については、こちらの記事に詳しく紹介していますのでよろしければご覧ください。
草木染めのやり方
動物性たんぱく質の絹や毛糸などは染まりやすいのに対して、植物性の麻や綿などは染まりにくいです。
刺し子糸は綿なので染まりにくいため、濃洗剤を使用して濃く染まるようにします。刺し子糸を染色したただけでは実は染まっておらず、水などで流れ落ちてしまいます。
そこでアルミ・鉄・銅などの媒染剤で金属の陽イオンと結合させ色止めをします。
・精錬 汚れ取り(下準備)
①濃洗 濃く染めるための処理
②染色 糸・布などを染める
③媒染 色止め
コーヒー染の作業工程
作業は同時進行しながらしました。
どのようにしたのかを説明しますね。
〈下準備〉
- カセ糸をを2ヶ所、ビニールヒモで結える
- 精練する
〈コーヒー染めの作業工程〉
- 精錬 60分 (同時進行)染料作り(コーヒー液) 30~60分
- ①濃洗 15~20分 (同時進行)媒染液作り(みょうばん液)30分
- ②染色 30~60分
- ③媒染 30~60分
染色の下準備
精錬作業は約1時間ほどかかるので3束まとめて精錬し、使用しない分は乾燥させて保存しています。コーヒー染めはこの内の1束を使用しました。
私の使用したお鍋は直径22cm、容量は6.1ℓです。
精錬作業(下準備)
カセ糸は3ヶ所糸で縛っていますが、念のためビニール紐で2ヶ所緩く縛りました。
鍋に水3.5ℓ、中性洗剤(食器用洗剤)5〜6滴垂らして1時間煮ます。→その後透明になるまでしっかり水洗いします。
※同時進行→染色液のコーヒー液を作りました。
染料作り
鍋に水1ℓにコーヒーかす大3〜4杯入れて煮出しておきます。お茶パックに入れると後処理がしやすくなります。
私はドリップコーヒーを使いました。2袋分で大さじ3〜4杯あります。
※インスタントコーヒーを使う場合は大1〜2くらい入れます。
媒染液作り
ステンレス製のボールに熱湯500mlを入れ、みょうばんを8g入れます。溶けるのに15〜30分ほどかかります。
コーヒー染めをする
濃洗作業
熱湯1ℓを入れた鍋にディスポンを3~4ml入れて刺し子糸を入れます。ゆらゆら菜箸でまんべんなくゆらしながら15〜20分濃洗剤を染み込ませます。→その後透明になるまでしっかり水洗いします。
※同時進行→媒染液のみょうばん液を作りました。
染色作業
コーヒー液に浸して30〜60分浸します。
媒染作業
取り出した刺し子糸をみょうばん液に20~30分浸します。→その後透明になるまでしっかり水洗いします。
染色した刺し子糸の乾燥
染色した刺し子糸を陰干しします。草木染めは日光に当たると変色しやすいためです。
私はハンガーにかけて、部屋干しで1〜2日で乾燥しました。
染色し終わった刺し子糸は水を通したり揉んだり絞ったりするので、少しカセ糸が縮まっています。
草木染め・コーヒー染めの完成
草木染めが完成しました。
和名 砥粉色
コーヒー染めは濃い茶色にはならず、ほんのりと柔らかなベージュに染まります。
焼きみょうばんはアルミ媒染で、他の媒染液だとまた少し違う色目になるかもしれません。
できたカセ糸はそのままでは使いにくいので、糸巻き機・かせくり機を使って糸玉にしました。こちらの記事をご覧ください。
YouTube・【草木染め】刺し子糸をコーヒー染めしました!
刺し子糸の草木染め、コーヒー染めのやり方を動画で紹介しています。よろしければご覧ください。
まとめ
未晒の刺し子糸を草木染めしました。使った染料はコーヒーかす、色止めに使ったのはみょうばんです。
刺し子は染まりにくいため濃洗剤にディスポンを使用しました。代用するなら牛乳でもできますが豆乳がおススメです。
コーヒー染めをした刺し子糸は柔らかなベージュで、とても愛着が湧いてきます。私はこの刺し子糸で「角七宝」の刺し子ふきんを刺しました♪
それでは明日また、モチャー イナ(*’▽’*)!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
モカリーナより♡
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