この記事は染色の下準備の精練作業について、白糸と未晒糸の比較について書いています。
こんにちは、モカリーナです♬
染料や草木染めをする時に染色する物の下準備に精練をします。
精練というと何だか難しく思いますよね。精練とは汚れなどを取り除くことで、大鍋に染色したい物を入れてクツクツと煮て汚れなどを取り除く作業です。
私は刺し子糸を草木染めしたくて、白糸と未晒糸を購入しました。未晒糸は汚れや油分など不純物があるので精錬は必須です。
白糸は精練、漂白済みなのですが、今回は精練作業をして未晒糸との比較してみました。
この記事では刺し子糸の精練のやり方と注意点、糸や精練後に残った水の比較について書いていますので参考にしてください。
目次
白糸と未晒糸の汚れの比較・刺し子糸の精練のやり方【染色】
染色に使用する刺し子糸は小鳥屋さんの白糸と未晒糸です。
白糸は漂白・精練が済みなのですが、今回は未晒糸との比較のため精練作業をしました。
・精練 下準備
- 濃洗 濃く染めるための処理
- 染色 染液を使って染める
- 媒染 色止め
未晒糸の精練については「コーヒー染め」で紹介していますので、そちらをご覧ください。
刺し子糸の精練の下準備・注意点
カセ糸を解します。
私の使用した小鳥屋さんのカセ糸は、3ヶ所細い糸で結えています。それだけでは絡まりやすいので、荷造り紐で2ヶ所緩めに結えます。…が、
注意:紐は緩めにです!理由はキツく縛ると絞り染めのようになるからです。
荷造り紐で緩めに結んでも濃洗、染色の時にムラができやすくなります。紐の場所を移動させたり、多めの水で泳がせるのが良いと思います。
私は糸の絡まり防止のため補助の役割として荷造り紐で結えました。むらになるリスクを考えるとそのまま何もせずに作業する方がいいと思いました。私の体験上、荷造り紐で結わえるならゆるゆるすぎくらいがいいと考えています。
刺し子糸の精練のやり方
- 未晒糸 3束
- 白糸 3束
- 水 3ℓ
- 中性洗剤 5滴
同じ条件にするため大鍋に水3ℓに中性洗剤を5滴ほど入れ、刺し子糸を煮ました。未晒糸3束を1時間煮て、白糸3束も同様にして煮ました。
白糸と未晒糸の精練後の比較
- 未晒糸 元の糸より若干薄くなります
- 白糸 ほぼ変わりはありません
精練後の残り水
精練後に残った後の水をペットボトルに入れました。
- 未晒糸 黄金色
- 白糸 白濁した水
未晒糸は精練すると黄金色の水になります。また不純物や汚れなども出てくるので精練作業は必須です。
白糸は精練してみると白濁した水になりました。しかしながらこのまま使用してもいいということなので、時間があれば精練してもいいといった感じです。
YouTube・白糸と未晒糸の精練の比較
白糸の精練〜濃洗作業をして、未晒糸との比較を動画にしています。よろしければご覧ください(*´꒳`*)
まとめ
今回は染色の下準備の刺し子糸の精練のやり方と比較について書きました。
未晒糸は汚れや油分などを取り除くため、精練作業は必須です。白糸は精練すると白濁するもののそのまま使用しても問題はありません。時間があればしてもいいかなという感じです。
白糸の価格は精練と漂白済みのため未晒糸より少し高いのですが、そのまま使えるので手間が省けます。
追記:生の植物はその日のうちに染色した方がいいものが多いのですが、精錬に1時間余りかかるのでその日の内に染めるのが難しいことが多々あります。燃料費、水道代や時間ロスなどを考えると白糸の方が便利だと思います。(2022.05.17)
それでは明日また、モチャー イナ(*’▽’*)!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
モカリーナより♡