この記事はクエン酸抽出でとったタケノコの皮の赤い染液について書いています。
こんにちは、モカリーナです♬
赤、ピンクや黄色のキレイなお花を見ると、このお花から糸や布を染めるとどんな色にかるのかな〜って思うことがあります。
花びらや黒豆などで染色する場合は酸を使って色素を取り出すこともでき、この酸性抽出は火を使わず常温抽出することもできます。
私は今回はお花ではないのですが、クエン酸を使ってタケノコの皮からキレイな赤い染料をとっって刺し子糸を染色してみました。
目次
タケノコの皮の赤い染液・常温クエン酸抽出の実験【刺し子糸】
タケノコの皮にはポリフェノールの一種、アントシアニンが含まれています。
このアントシアニンはブルーベリー、ナスや紫芋に含まれる紫色をした野菜に含まれる天然色素です。
このアントシアニンを酸を使って抽出すると赤色の染料がとれます。この抽出方法は常温で抽出ができ、私はクエン酸で抽出しました。
①別名 筍・竹の子
②分類 イネ科タケ亜科タケ類
③条件 植栽
④部位 生/皮
⑤採集・染色日 2022年5月8日/5月10日
⑥採集・染色地 千葉県
⑦濃度 175g/糸10cm×4本
※白糸・濃洗処理済み
刺し子糸はディスポンで濃洗処理をしています。
酸性抽出について
一般家庭のキッチンで酸性抽出するには酢酸、食酢、クエン酸が適しています。
食酢やクエン酸はスーパーやドラッグストアで手に入りますが、酢酸は染色屋さんでしか購入できません。
私はドラックストアで探しましたが取り扱いも注意が必要なので、販売していないとのことでした。
染色の本には酢酸を基準に書いてあるものが多いので、代用の目安について書いておきます。
- 食酢 酢酸の50倍
- クエン酸 酢酸の半量
染料が多い時は食酢は大量にいるのに対して、クエン酸は少量ですみます。
タケノコの皮の常温クエン酸抽出
タケノコの皮をハサミで細かく切ってクエン酸を投入!タケノコ1本分なのでクエン酸もたくさん要ります。
私は水1ℓにクエン酸の粉末を80gを入れました。
皮の切り口が徐々に赤く染まり、液体が少しずつ赤く染まってきました。これをこのまま1日放置しておくと真っ赤な染液が取れました。
刺し子糸を染液に浸す
刺し子糸を染液に浸すとキレイなピンク色に染まりました。
刺し子糸を媒染液で色止めをする
アルミ、銅媒染液を作って糸を色止めしました。するとみるみる刺し子糸から色が抜けて、白い糸になってしまいました( ; ; )
YouTube・タケノコの皮染め
タケノコから生まれた3色の水色の刺し子糸や、クエン酸抽出の赤い染色実験について紹介しています。よろしければご覧ください。
まとめ
酸性抽出をした糸は媒染液で色止めをすると白糸に戻ってしまいました。酸性抽出は堅牢度が低くて褪色もしやすく、また洗濯の度に色落ちするそうです。
私は大量に作った染液を処分しましたが、後で塩で色止めをすればよかったと思いました。
キレイなピンクに染まるので、あまり洗濯をしないものに使用すればよかったかと。また染色したものが後にどうなるのか分かったのにと思いました。
常温クエン酸抽出はタケノコの皮だけでなく他の材料でも試せるので、今度は塩で色止めをしてみようと思います。
それでは、おつモカリ〜(*´꒳`*)♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
モカリーナより